息子が釣りのゲーム(釣りスピリッツ)に熱中。

ひたすらノーマルロッド(メダル3枚)を選択し、適当に投げ、リールを思い切り巻く・・・
なんやかんやで一時はメダルが80枚くらいまで増え、20分くらいは遊べたでしょうか。
にしても、息子のキャスティングがあまりにも適当(魚の少ないところに投げたり)で、
「そこじゃないから!あっちあっち!」
と(ゲームだからどこに投げても魚が寄ってくるんでしょうが・・・)、少し語気を強めに言ってしまった自分。
反省www。
釣り人は当たりをつけている
ボストンコンサルの内田和成先生は、論点思考において「当たりをつける」ことの重要性を仰っています。
釣りに例えるならば、釣り人が釣りを始めるときには、自身の経験と勘により「この辺りかな」と判断して釣りを始めます。
そこでヒットしなければその周辺を少し動きまわり、それでもダメなら思い切って他の釣り場に移ります。
このような動きは「当たりをつける」ことと似ています。
釣りをロジカルにやると・・・
しかしながら、当たりをつけることはロジカルなアプローチではありません。
釣りをロジカルにするとすれば、
釣り場を50m四方の方眼にマッピング
▼
1箇所ずつ場所をずらしながらしらみつぶしに釣っていく
▼
大量の当たりがでた所でそこを釣り場を決め、腰を据える
ということになります。
が、誰もこのようなやり方はしません。
経験から「この辺りに魚がいそう」「この時間のこの辺には魚がいないことが多い」ということを判断して釣り場を特定していくでしょう。
ロジカルに考えることと当たりをつけること
ビジネスで、例えば論点の抽出や整理においても当たりをつけることは大変重要で、「当たりをつけよう」という意識を持ったうえで様々なケースを体験していくと自然と当たりがつけられるようになります。
それまでには失敗も当然あるものの経験から学べることが大きく、逆にしらみつぶしのやり方を続けていては、いくら経験を重ねても、いつまで経っても当たりのつけ方を学ぶことはできないそうです。
当たりをつけることは自分も苦手としています。
MECEで検討しても結局どれ?って感じになってしまうことがあります。
内田和成先生はこうも言っています
このようなやり方ではなくこれこそが取り組むべき問題ではないか
この問題を解決できるなら他は犠牲にしてもよいのではないか
という優先度の高い論点をえぐり出すのが「当たりをつける」という考え方だ
内田先生の教えは、事業を始めたり起業する人たちにとっても大変参考になるものと思います。
闇雲にビジネスを始めたり思いつきで起業してしまっては、すぐに立ち行かなくなることは容易に想像がつきますが、かといって慎重になり過ぎたり全ての可能性を一つ一つ検討していては時間はいくらあっても足りない。
だからこそ、自分が今まで培ってきた経験と勘で当たりをつけることも大事なのかもしれません。
ただ内田和成先生の場合は、周りが頭のいい、ロジカルに考える人たちばかりだから、それ(ロジカルシンキング)も大事だけどそれだけではダメだよっていうことを仰っているのではないかと勝手に推察しています。
本来であればロジックツリーなどでロジカルに考えることは基本且つとても大事なことです。
ロジカルに考えずに勘と経験だけに頼って過度な自信を持っている人たちも少なくないわけで(自分もそうですが笑)、そういう人たちは"ロジカルに考え、そのうえで当たりをつける"という習慣を身に着ける必要があるかもしれません。
起業に向け一言
当たりつけて当てたい