あの人って頭いいしスキルもあるけど仕事の成果はパッとしないよね…
あの人ってプレイヤーとしては凄かったけどマネージャーとしてはいまひとつだよね…
身近にそんな人はいないでしょうか。
その一つの要因に、EQの低さが挙げられます。
EQとは
EQは Emotional Intelligence Quotient の略で、こころの知能指数と呼ばれます。
ピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー 博士が1990年に"Emotional Intelligence"で提唱した概念であり、 当初はEIと呼ばれていましたが、後にIQ(知能指数)と相対する概念として EQ(こころの知能指数)と呼ばれるようになりました。
EQはOS(オペレーション・システム)
EQは人のOS(オペレーション・システム)に例えられます。
上記のようにIQは高くても
- 仕事で成果を残せない…
- 組織の一員として活躍できない…
- マネージャーとして部下を牽引できない…
という場合には、EQの低さが一つの要因として想定されます。
ビジネスの成功者は⾃分の感情を把握してそれをうまくコントロールするだけでなく他者の感情を捉える能力に⻑け、 EQが高い人はその能力に長けていて、EQが低い人はその能力が劣っているためです。
(ビジネス限らず家庭生活がうまくいく人もEQが高い人であると思います)
EQが機能することではじめてIQやスキル、業務知識といったアプリケーションが活きるわけですね。
EQは多くの企業で取り入れられている
世界最大のビジネス誌であるフォーチュンが毎年発表している年間ベスト500社のうち、その約80%がなんらかの形でEQを取り入れていると言われています。
EQの4要素
EQを構成する要素には以下の4つがあります。
- 感情の識別
- 感情の利用
- 感情の理解
- 感情の調整
1.感情の識別
自分⾃身の感情や、相手がどのように感 じているかを捉え、見分ける能力
2.感情の利用
状況判断や課題達成のために⾃分の感情を作り出したり、相手に共感できる能力
3.感情の理解
⾃分や相手にその感情がなぜ起きて、どのように変化するかを理解する能力
4.感情の調整
相手に適切かつ効果的に働きかける行動を取るため、⾃分の感情を操作する能力
EQチェック
EQに関しては多くの書籍が出ていますし、Web上にも様々なEQチェック・診断ツールがあります。
EQは高められる?
IQは遺伝などの先天的な要素が強くそれを高めることが難しいとされる一方で、EQは訓練などによって高めることができるとされています。
その手法は様々で、EQの要素(識別・利用・理解・調整)のうちどれを高めるかによっても違いますが、ここ最近の私は意識的に「プラス言葉を使う」を実践しています。
以前までの自分は何事に対しても否定的に捉え、ネガティブなことばかりを言っていたからです。
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子育てだろうが仕事だろうが、成功の条件は「プラス思考」!!
この絵を見て、親としては感動し、親バカとしては「上手に書けたな」と思うわけです笑 年中から幼稚園に通い始めた息子に対し、 ...
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プラス言葉の例
- 頑固▶意志が固い
- 優柔不断▶思慮深い
- 小心者▶慎重な人
- 行き当たりばったり▶臨機応変
- 平凡▶手堅い、着実
- しつこい▶粘り強い
- 理屈っぽい▶論理的である
- 飽きっぽい▶切り替えが早い、好奇心旺盛
- いい加減▶おおらか
- 大雑把▶細かいことに執着しない
- 細かいことを気にする▶几帳面、誠実
- 無鉄砲▶失敗を恐れない
- 八方美人▶フレンドリー
- 無愛想▶クール
- 年寄りじみた▶大人の雰囲気
- 脳天気▶ポジティブ
- 信念がない▶柔軟である
- 気が小さい▶謙虚
- 諦めが悪い▶くじけない
- のんびりしている▶余裕がある
- 強引▶リーダーシップがある
- 性格が弱い▶繊細
- 文句が多い▶⾃分の意見を持っている
- 地味な▶素朴な
- 派手な人▶印象に残る人
まとめ
- EQとはIQ(知能指数)と相対する"こころの知能指数"である
- ビジネスで成果を出している人はEQが高い(場合が多い)
- EQには4つの要素(識別・利用・理解・調整)がある
- 遺伝などの先天的な要素が強いIQに対しEQは訓練で高めることができる
起業に向け一言
頭がいいだけの奴は仕事で成果を残せない