人生には3つの坂がある。"上り坂"、"下り坂"。そして、 "まさか"、である。
経営者の方々で会社の将来について悩んでおられる方は決して少なくないと思います。
「40代という若さで先々のことを不安視する経営者は臆病だ」
果たしてそうでしょうか。
今まで後継者を育成してこなかったことから、社長の死後、好調だった業績が一転してしまった会社があります。
夫婦で株式を所有し、社長が亡くなってからは奥様が代表権を有し経営を行うことになったものの、今まで経営に携わってこなかったことから、結局第三者へ株式を譲渡した会社があります。
いずれの会社も、社長は50代前半という若さで逝去されました。
"まさか" に直面したわけです。
50歳に満たない社長で、自身の健康を不安視されている方がいらっしゃいました。
今まで病気一つしたことがないにもかかわらず、自分が倒れては事業が立ちいかなくなるため、保険金の積立などではなく、事業面で今のうちからあらゆる選択肢を検討しておきたい。とのことでした。
私は、この方を臆病だとは思いません。
"まさか" に備え、従業員や取引先に迷惑をかけないよう今のうちから策を打っておく。
経営者としてとても強い責任感をお持ちの方だなと感じました。
これは経営者に限った話ではなく、誰にでも当てはまることです。
突然病気になるかもしれない。
明日事故に遭うかもしれない。
必要以上に恐れることもないかもしれませんが、それでも先々を見越して備えを十分にしておく、今のうちからできることをやっておく、ということは必要でしょう。
とか偉そうに言っているのは自分ができていないからで、実は自分に言い聞かせているのです笑
起業に向け一言
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する(by 稲盛和夫)