「全然」という言葉は否定語と一緒に使わなければならない。
私自身そう思っていました。
新入社員にマナーを教える研修などでもそう伝えてきました。
が!
それは必ずしも正しくないらしい!
なんと、肯定語と使ってもいいらしいのです。
テレビでそう語っていたのは日本のニュースキャスター、司会者、元NHKアナウンサーである草野仁さん。
出典:草野仁事務所Webサイト
説得力ありますねwww
とある100円ショップでの話。
一人の客が店員に言います。
この皿を新聞紙に包んでくんない?
店員は答えます。
はい、全然大丈夫です
すると客が噛みつきます。
なにそれ?全然大丈夫ですって言葉無いから
全然は否定語と一緒に使うって昔から決まってるから
ちゃんと学校行ってた?
本を読みなさい、本を。夏目漱石とか、太宰治とか。
店員はタジタジ。
これに対し、草野仁氏が物申します。
失礼ですが、なにか勘違いされてません?
現在、多くの辞書では全然~ないと否定の言葉と使うのが当たり前とされています。
が、全然という言葉を否定語と一緒に使わなければならないとされたのは戦後になってからです
以前は、文豪も全然を肯定の言葉と使うということを多くやっていました
豊富な知識で責め立てます笑
例えば、明治39年の夏目漱石の『坊つちやん』。
ここには"一体生徒が全然悪るいです"と書かれています
そして、昭和15年の太宰治の小説『鴎』。
ここにも、"全然新しいものが、そこに在るのだ"と書かれています
へー。
全然という言葉の意味自体は『あますところなく全て』という意味です。
肯定でも否定でも使われ続けているものです。
ですので、否定と一緒に使わなければならない、というのは間違いです
へー。そしてこの後がカッコいい。
言葉というものは時代とともに移り変わっていくものです。
若者が使う言葉だから絶対にダメだ、と言い切ってしまうあなたの考えは、老害だと言われても致し方がないと思います。
年長者である我々は、時代の流れにしっかりついていけるように努力していかなけばならないんです
その通りと思います。
自分の育ってきた時代の習慣が当たり前ではない。
自分の育ってきた時代の考え方が常識ではない。
「昔はこうだった。今の時代はこれがダメだ」
と断言してしまっては、時代に取り残されてしまうのだと思います。
その逆もそう。
年長者をリスペクトしない若者は、学ぶことができず、成長できないと思います。
今と違うからこそ、得ることもあるはず。
そう感じました。
起業に向け一言
自分が正しい!と決めつけず、相手のことを受容する懐が深い人間に!