松下幸之助氏のもとで23年間側近を務めた江口克彦氏の著書「ひとことの力」を読みました。
これは、ほとんど毎日毎晩松下幸之助氏との間で交わされた話を、そのときに取っていたメモと記憶をもとにありのままに書かれているもので、これを読むだけで松下幸之助という人物の人柄が伝わってきます。
偉人の本を読むと、当然納得できるものとそうでないものがあります。
共感できるものとそうでないものがあります。
が、この本は共感できることが多かった。
238ページの本ですが、すらすらと読むことができました。
本とは別に、松下幸之助氏について調べることがありました。
そこで見つけたのが感謝報恩の精神。
感謝報恩の念は吾人(ごじん)に無限の悦びと活力を与うるものにして此の念深き処如何なる艱難(かんなん)をも克服するを得真の幸福を招来する根源となるものなり
出典:パナソニック株式会社 行動基準
これは、パナソニック株式会社の「行動基準 第1章 私たちの基本理念 私たちの遵奉すべき精神」として掲げられています。
松下資料館の館長によれば、「感謝報恩の気持ちを強く持てば、すべてが喜びとなり、心も明るく、また他とも調和し、共存共栄といった姿を生み出すことができる」と松下幸之助氏は考えていたそうです。
感謝の心。。
忘れてますねー。
お客様から仕事を頂いている。
でも、、忙しいときには感謝の気持ちが薄れる。
後輩に仕事をお願いする。
でも、、仕事ぶりにイラっとする。
妻が料理を作ってくれる。
でも、、それを当たり前に思っている。
子どもたちがやかましい。
イラっとする。
でも、、元気でいてくれるだけでありがたい。
日ごろの当たり前に改めて感謝することはとても大事なことなんでしょうね。
チェックリスト
こんな性格診断があります。
□人と一緒にいることが好き
□人から仲間外れにされると嫌だ
□一人よりもチームでやるほうが好き
□人には自分から話しかけるほうだ
□頼まれ事は断れず、つい引き受けてしまう
□困っている人を放っておけない
□人の話に共感しやすい
□人から嫌われないような発言や行動をとる
□チームの和を乱さないよう周りの意見に合わせても苦ではない
□自分を必要としてくれる環境に身を置きたい
これは「愛・所属の欲求」が高いかどうかを判定するものです。
この問いに対しチェックが7個以上の人はこの欲求が高く、
- 愛し愛されたい
- 大切に扱われたい
- 仲間の一員でありたい
- 人と距離感が近い
などの特徴があるそう。
一方、チェックが3個以上の方はこの欲求が低く
- 誰かと一緒に行動することを好まない
- 他人への関心が強くない
といった特徴があるそうで、他人に対して感謝することの機会が少ない方かもしれません。
サンクスカード
株式会社武蔵野の小山昇氏によれば、感性が訓練で鍛えるものだそうです。
小さなことを見つけ、感謝するといったことができないのは、感性が鈍いから。
素質というものは持って生まれたもので努力ではどうにもならないものの、感性はいくらでも鍛えることができると断言しています。
感性を鍛えるために導入した仕組みが「サンクスカード」。
日常生活で助かったことや感謝したことを名刺大のカードに書いて相手に渡す。
小さなありがとうをカードで相手に伝える。
めんどくせー。
そう思うでしょう。
自分もそうでした。
が、いいこともありました。
ここではあまり多くを語れませんが、結果的にいい方向にいった会社もありました。
とりあえず感謝しとこう
感謝されて悪い気はしません。
日頃見逃がしている感謝に気付き、感謝を伝えるのはこっぱずかしいけど、それを相手に素直に表現することができれば、人間関係はもっと良くなるかも。
自分は仕事では素直に言えるけど、やっぱ問題は家庭かな。。
改めて、感謝の心を持って接してみよー
起業に向け一言
仕事ができても周囲に感謝できない奴は要らない!