3/22付の日経産業新聞でこんな記事が。
システム信頼とは異なり、人格信頼には売り手の個人的属性やパーソナリティが重要となる。商売に対する情熱やこだわりも、売り手の人格を示す上で重要な要素になるだろう。
出典:日経産業新聞「横山斉理の目~情報過多の時代 ブランドが信頼を生む~」
情報過多の時代、ストアブランドが役に立つ。
ブランドが信頼されるのは企業が作り上げたビジネスの仕組みが信頼されているからであって(システム信頼)、システム信頼の構築には大きな資本が必要となる。
他方、仮に資本力がなくとも信頼を獲得するには、人格を信頼してもらう方法(人格信頼)がある。
というような記事でした。
起業して間もない会社や知名度の無い会社は、ブランドなんてものは全くありません。
その会社とその会社の商品が信用できるかなんて分からない。
おたくで買って大丈夫?
壊れない?
詐欺じゃない?
会社潰れない?
"分からない"ということが漠然とした不安に繋がり、購買に至らないことが往々にしてあります。
購入者は「知名度が無い=漠然とした不安」
先日、我が家のトースターが壊れました(´-ω-`)
朝ごはんのパンが焼けない!すぐに買わなきゃ!
ってことで、ソフトバンクのキャッシュバック(ソフトバンク高額キャッシュバックで24万ゲットした件②)を利用し、すぐに注文することに。
「トースターなんて別に何でもいいよね」
と言いつつも、最初はパナソニック、東芝、日立、シャープあたりから探します。
「ん~あんまいいの無いなぁ」
すると次はタイガー、象印で探します。
「おっ、バルミューダもトースター出してんじゃん」
まずは知っているところから探します。
「トースターに1万も2万も出したくないなぁ…他も見てみっか」
「おっ、これ安いし、見た目もいいじゃん!
・・・小泉成器?どこだそれ?」
(小泉成器の皆さんごめんなさい。存じ上げませんでした。)
一瞬、購入を躊躇します。
が、実際に製品を使ってみるとなんてことはない。

10年前に買った某メーカーのトースターより焼き上がりが断然いい。
取り外しもできて洗いやすい。
しかも他のメーカーと比べて値段は半分以下!
でも実際に購入して使うまでは、大手有名ブランドと比較して「大丈夫か?」という漠然とした不安を持たれてしまう。
中小零細企業でも素晴らしい商品、サービスを提供しているところが本当にたくさんあるにもかかわらず。
しかしそれは致し方の無いことです。
起業家は、商品もさることながら人格を信頼してもらおう
特に起業したばかりの人は、 実績が無いために商品やサービスを信頼してもらうことは容易ではなく、時間を要します。
一度購入してもらえればその良さが伝わるのに…
でも、その購入になかなか至らない。
とすれば、上記の記事を参考に、人格信頼を得ることが一つの手だと思います。
この人が作った商品なら大丈夫だろう。
この人はきっと仕事で手を抜かないだろう。
こんなに真面目な人ならきっと素晴らしいものを作ってくれるんだろう。
購入前にそう思ってもらうために、個人的属性やパーソナリティ、商品に対する情熱やこだわりをオープンにしていく。
そういったことが必要なのかもしれません。
そのためにブログもきっと役に立つはずです。
起業に向け一言
人格信頼を得る術を考える。直接会えればいいが、それができないときは?