今日の日経産業新聞に、こんな記事が書かれてました。
LGBT支援制度 勤務先に「ない」54.5%
この記事によれば、電通は2018年10月、全国の20歳~59歳の6万人を対象にLGBTに関するネット調査を実施。
「勤務している企業に、性の多様性に関するサポート制度があるか」を問うたところ
「十分な支援制度がある」は5.5%
「十分ではないがサポート制度がある」が10.8%
「サポート制度はない」が54.5%
という結果だったそうです。
自分の率直な感想は、「思ってたよりはサポート制度があるなぁ」。
と感じてしまう時点でLGBTの方々とのギャップがあるのかもしれません。
…が、自分が接している企業でLGBTへの支援制度があるところって、いったいどれ程あるんだろうか?
上記の結果でいえば、十分ではないにせよ、6社に1社はサポート制度があるということになります。
保守的な東北、ましてや田舎ともなれば、都市部と比べて断然遅れてるんだろうなぁ。
そして驚いたことがもう一つ。
上記調査対象6万人のうち、LGBT当事者であるのは8.9%(5,340人)だったそうです。
30人のクラスであれば、そのうち2~3人はLGBTであるということです。
確かに、自分が以前働いていた国分町の店には、当時30人くらいが在籍していましたが、そのうちの2人はLGBTでした。
そのうちの1人は今は国分町のコスプレバーで華々しく活躍しています笑
同僚の結婚式以来(3年くらい)会ってないから今度店に行ってみようかなwww
国分町にいるときは、"色んな人が集まる街"という認識であまり深く考えたことはありませんでしたが、上記調査結果とおおよそ同じパーセンテージ。
これは歓楽街が特殊ということでは決して無いと思います。
民間企業においても、100人の社員がいるとすれば、LGBTであるもののそれをオープンにできず、不都合に感じながら仕事をしている人が9人いてもおかしくありません。
LGBTに対する理解が不足している自分。反省。
LGBTとは
Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)
の頭文字を取ったもので、性的少数者の総称を言います。
Lesbian(レズビアン)は女性が女性を好きな人(女性同性愛者)、
Gay(ゲイ)は男性が男性を好きな人(男性同性愛者)、
Bisexual(バイセクシュアル)は、女性にせよ男性にせよ、両性が好きな人(両性愛者)、
Transgender(トランスジェンダー)は、生まれたときに診断された性別と自分で認識している性別とが不一致の人)
を指します。
LGBTであることを公言している有名人
ぺえ
写真出所:an
山形出身、アパレルショップのカリスマ店員として有名になったぺえさんです。
同性愛者であることをテレビ番組で公言されています。
以前、山形のローカル番組にも出演され、母校である城北高校のバレー部を訪れていました。
山形は地域の繋がりが強いので、自信のことを告白するにはさぞかし勇気がいることだったでしょうね。
ご両親は「子供の幸せが自分たちにとって一番の幸せ」と、複雑ながらも応援すると言ってくれたそうです。
素晴らしい。。
ロバート・キャンベル
写真出所:Forbes JAPAN
アメリカ出身で日本文学者、東京大学名誉教授、国文学研究資料館館長であるロバート・キャンベルさん。
杉田水脈氏の「LGBTは生産性がない」とした寄稿文が物議をかもした頃、自身のブログで同性愛者であることを告白されました。
スッキリのコメンテーターとしてもお馴染みの方ですね。
カズレーザー
写真出所:お笑いナタリー
お笑い芸人であるメイプル超合金のカズレーザーさんは、デビュー当初から、赤裸々な交際経験とともに堂々とバイセクシュアルであることを公言されています。
男性であれば、京本政樹さんとか及川光博さんとか、王子系の人が好きみたいです笑
壇蜜
写真出所:日経ウーマンオンライン
ご存知、壇蜜さん。
バイセクシュアルであることを公言されています。
銀座でのホステスの経てグラビアアイドル、今や多方面で活躍。
英語科の教員免許や調理師免許を取得していて、アメリカへの語学留学の経験もあり、なかなかの博学です。
秋田出身なので、秋田に行ったときには必ず「壇蜜」か「佐々木希」というキーワードが出ます笑
勝間和代
写真出所:ぎゅってweb
著述家、経済評論家、当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した勝間和代さん。
私がツイッターで初めてフォローした人です笑
以前、女性との交際を自身のブログで公表しました。しかも相手が美人だと話題に。
朝まで生テレビなどの数々の番組で常に堂々としている人なのに、自身の同性愛について告白する際には
「人生で最大の勇気が必要でした」
と語っています。
「LGBT当事者2600人の声から - NHKオンライン」では、LGBTの方々に対する様々なアンケート結果が掲載されています。
カミングアウトに関する悩み、健康、仕事、住まいに関する悩み、家族やパートナー、制度に関する悩みなど、当事者の声とともにその実情が掲載されていますが、なによりも、多様な生き方や家族の形 認める社会をということが当事者たちの切なる願いのようです。
制度や権利に関しては、私のような一般庶民には力及ばないことかもしれませんが、まずは身近なところで、その存在を認めるということが求められるのだと思います。
これから確実に就労人口が減っていく中で、高齢者や障がい者、LGBTの方々が働きやすい職場を作っていくことが、企業成長のカギの一つになるのかもしれません。
起業に向け一言
女性活躍だけでない。LGBTだっていきいきと働ける職場こそがダイバーシティだ!!