後輩が、人前で大変素晴らしい講演をしていました。
とても堂々としていて聞きやすく、内容も聴衆に関心を持たせるものでした。
素直に「バッチリ!すげー良かったよ!」と声をかけました。
一方で、
その良さをなぜ日頃出せない?本番に強いタイプなのか?
という疑問が湧きました。
後輩に聞いてみます。
今日は凄い堂々としてて良かったから、普段もあんな感じでできるといいね。
すると、
私、昔からそうなんですけど、自分より上の人の前だど縮こまっちゃうんです。
つまり、日頃は自分たちの前で萎縮してしまっていたそうです。
萎縮させるか伸び伸びやらせるか
どちらがいいか。
基本的には伸び伸びやらせたほうがいいでしょう。
今日もそうでしたが、伸び伸びやらせたほうが、自分の能力を最大限発揮できるのだと思います。
萎縮してしまうような環境下でやらせると、
「間違いをしないように」
「注意されないように」
「指摘されないように」
といった後ろ向きな発想になってしまいがちで、 合格点を目指す、あるいは100点から減点していかないような仕事の取り組み方をします。
一方で、伸び伸びとやらせてあげると
「もっとうまくいくように」
「褒められるように」
「認められるように」
といった前向きな発想で物事にあたり、100点ではなく120点を目指そうとします。
ミスや失敗を恐れるのではなく、果敢にチャレンジすることに繋がります。
ですので、基本的には伸び伸びやらせてあげることのほうがいいと思います。
しかしながら、それは普遍的に正しい方法かというと、そうではありません。
基本を疎かにしているような状態でチャレンジングに取り組ませることが必ずしも良いというわけではないと思います。
例えば、
・書類の不備が多い
・MECEで検討できていない
・周囲と連携が取れていない
・報告連絡相談がない
といった基本的事項が疎かであるにもかかわらず、そういったことを上司・先輩としてきちんと指摘し、正そうとせずに、
「君の好きなように伸び伸びやっていいよ~」
というのは違います。
最低限のことは順守し、その上でチャレンジングに取り組むこと。
それができていないのであれば、指摘することは指摘する。
相手を萎縮させてしまうことは極力避けるべきですが、
「萎縮させてしまうことを恐れて相手になにも言わない」
というのは単なる責任放棄です。
要は、
「優しくすべきか厳しくすべきか」
「萎縮させるか伸び伸びやらせるか」
といった二択ではなく、やはり相手に応じた指導、状況に合わせた接し方が必要なのだと思います。
起業に向け一言
伸び伸びやらせたほうが会社も伸びる!(と信じている!)