• [公開日]2018/11/07

衛生要因・動機づけ要因

今日のセミナーは賃金制度の話。

ごくごく簡単にまとめてしまうと

  • 社員のモチベーションを金で上げようとしないこと
  • 社員に対しては金額の根拠を明確にすること
  • 社員の給料を下げて労働分配率を下げるのではなく、社員を成長させて労働分配率を下げること

って感じです。

ここで思い浮かぶのが、超有名な理論「衛生要因・動機づけ要因」。

衛生要因・動機づけ要因とは

アメリカの心理学者、フレデリック・ハーズバーグが提唱したモチベーションに関する理論です。
衛生要因とは「仕事に不満足をもたらす要因」、動機づけ要因とは「仕事に満足をもたらす要因」を指します。

ハーズバーグは、不満や満足をもたらす仕事上の要因、すなわち、

「どのようなときに仕事に満足を感じて積極的になったか」
「どのようなときに仕事に不満を感じて消極的になったか」

ということについて、アメリカのピッツバーグで約200人の技師と会計士を対象に調査を行いました。

その結果が下記です。

画像_衛星要因・動機づけ要因

不満の解消は満足にならない、満足がなくとも不満足にはならない

上記結果によれば、不満をもたらす要因と満足をもたらす要因は異なっていて、不満をもたらすのは職場環境に関連する要因、満足をもたらすのは職務内容に関連する要因であるということが分かります。

例えば下記のような事例です。

Kさんは、虫が大の苦手です。
春になりだんだんとあたたかくなってきたため、職場では窓を開ける機会が多くなりました。
「あぁ、風が通って気持ちいいなぁ」
と思いながらKさんが仕事をしていると、
「・・・ん?虫がいる・・・」
と、社内で多くの虫が飛び回っていることに気が付きました。
Kさんの近くの窓を見てみると、網戸が大きく壊れていて、そこから虫が侵入していたのです。
Kさんは上司に言いました。
Kさん「網戸を直してください。」
上司 「うん。そのうち直しとくよ。」
Kさん「じゃあ、せめてそれまで窓を閉めてエアコンかけていいですか。」
上司 「まだそこまで暑くないでしょ。エアコンの風が苦手な人もいるし。 直しておくからちょっと待ってよ。」

2週間後・・・網戸はまだそのままです。
夕方になると、虫の数はさらに多くなり、時折でかい虫も侵入してきます。
「無理!なんとかしてくれ!」とKさんは不満です。
1ヶ月後、業者が来てようやく網戸が直りました。
「あぁ。良かったぁ。」と喜ぶKさん。
「よーし!仕事を頑張ろう」 ・・・とはならず、Kさんは満足して帰っていきました。

実はこれ、私の事例です。社会人になってすぐの頃ですねwww

つまり、衛生要因(不満足をもたらす要因)が解消されても、それは不満足が解消されるだけであって、動機づけ要因にはならない(仕事のやる気には繋がらない)ということです。
(「わーい網戸が直った-。仕事をもっと頑張るぞー!」とはならないということ)

人事制度や給料に対して不満を持っている従業員に対して、人事制度を見直したり給料をアップして単に終わり(不満を解消してやったのだから文句はあるまい・・・)にしてしまう会社もありますが、それだけでは不十分です。

従業員を真に動機づけして生産性を高めるためには、不満の解消とやる気を出させるための動機づけを同時に行うということが肝心です。

そして、給料は不満の要因にはなっても、十分な動機づけにはならず、また、持続しません。

自分に置き換えてもそうかもしれません。

給料に対する不満があったが、給料が大きく上がった!
・・・しかし、それが原動力となって仕事に熱心に取り組むか、そのモチベーションが持続するかというと、なかなかそうではない。
そのくせ、給料が思ったより上がらないと不満に感じる。。

無論、給料は低いより高いほうがいいですが、経営者が給料だけで社員をつろうとすること、その逆に、社員は金だけを目的にその会社で仕事をしている場合、その会社は組織として決してうまくいかないのだと思います。

起業に向け一言

「不満の解消」「やる気を出させるための動機づけ」を同時に考え続けていく!

   

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